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頭のかたちの治療

このページでは、赤ちゃんの頭のゆがみの自然経過、ヘルメット治療の考え方・時期・流れ・副作用、ヘルメット以外のケアについてご説明します。

頭のゆがみは自然によくなる?

「首がすわれば、頭のかたちは自然に治りますか?」
これは診察の中でとてもよく聞かれる質問です。確かに、生後早期の軽いゆがみであれば、成長とともに目立たなくなることもあります。

しかし、近年の研究では、ゆがみが強い場合(中等症〜重症)には、自然経過で十分な改善が得られないケースが多いと分かってきています。赤ちゃんの頭のかたちは生後2〜3か月頃までは変化しやすい一方で、生後5か月以降は自然な改善がゆるやかになり、大きく変わりにくくなります。

そのため、

  • 軽症 → 経過観察やケアでよいことが多い
  • 中等症以上 → 自然に任せても十分に変わらない可能性がある

というのが現在の考え方です。

ヘルメット治療の推奨時期

ヘルメット治療は、生後4〜6か月頃がもっとも推奨される開始時期です。
なかでも当院では、生後4か月頃の開始が最も効果が出やすいタイミングと考えています。
この時期は頭蓋骨がまだやわらかく、脳の成長スピードも速いため、頭のかたちが最も変わりやすい時期です。

一方で、生後7か月以降になると、

  • かたちの変化が出にくくなる
  • 治療期間が長くなる可能性がある

といった傾向があります。

ただし、効果の出方には個人差が大きく、月齢が進んでいても改善が期待できるケースもあります。「もう遅いかも」と迷われている場合でも、まずはお気軽にご相談ください。現時点で期待できる変化や選択肢について、本音でご説明します。

ヘルメット治療の原理

ヘルメット治療は、頭に圧力をかけて形を変える治療ではありません。
赤ちゃん自身の頭の成長を利用して、かたちを整えていく治療です。ゆがんでいる部分には空間をつくり、成長してほしい方向へ頭が大きくなるように誘導します。
そのため、使用するヘルメットは、赤ちゃん一人ひとりの頭のかたちに合わせたオーダーメイドになります。

当院で採用しているヘルメットについて

当院では、治療用ヘルメットとして、ベビーバンド(BabyBand)を採用しています。
ベビーバンドは、赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせて作製される完全オーダーメイド設計の医療用ヘルメットです。3Dスキャンによる精密な計測データをもとに製作されるため、高いフィット感と安全性を両立しています。

治療効果について

ベビーバンドは、頭蓋形状矯正治療における効果が研究により報告されており、医学的根拠に基づいた治療が可能です。適切な時期に開始することで、より良い改善が期待できます。

赤ちゃんとご家族にやさしい設計

赤ちゃんが長時間装着するものだからこそ、快適性と衛生面も重要です。

  • 軽量で通気性の高い設計
  • 汗をかきやすい夏場でも丸洗い可能
  • においや皮膚トラブルを起こしにくい構造

毎日使うものだからこそ、清潔を保ちやすい仕様は大きなメリットです。

デザインの豊富さ

ベビーバンドはデザインのバリエーションも豊富です。
治療という側面だけでなく、「選ぶ楽しさ」も大切にしながら取り組むことができます。「せっかくなら前向きな気持ちで治療をしたい」というご家族の思いにも寄り添える製品です。

ベビーバンド公式ホームページ

当院のヘルメット治療の流れ

1. 初診・3Dスキャン

初診では、問診・視診・触診を行い、ご希望の方には3Dスキャン(3,300円・税込)を行います。
専用の3Dカメラで頭部を360度・複数方向から撮影し、所要時間は2〜10分程度です。痛みや被ばくはありません。
平日は撮影後20〜30分ほどで結果が出ます。結果が出るまでの間は外出も可能です。
日曜日は翌日に結果が出ます。メールでの送付、または次回来院時のご説明をお選びいただけます。

2. 結果説明・治療方針のご相談

3Dスキャンの結果をもとに、医師から重症度や今後予想される自然経過についてご説明します。必要に応じて、専門医療機関へご紹介することもあります。
そのうえで、ヘルメット治療の原理、期待できる改善の程度、治療中の注意点などを丁寧にご説明します。
当日発注される方もいれば、一度持ち帰って検討される方もいらっしゃいます。治療を行う場合も行わない場合も、後悔のない選択ができるようにご説明します。

3. お支払い・ヘルメット製作

治療を希望される場合は、治療費(380,000円・税込)をお支払いいただいた後、オーダーメイドでヘルメットの製作を開始します。
初診から5日以内に発注された場合は、治療費から3Dスキャン代を差し引きます(詳細は費用ページ参照)。
ヘルメットは発注から約8〜10日で届きます。発注時に初回装着日のご予約をお取りします。

4. 治療開始・定期通院

治療開始後は、入浴時を除き1日23時間の装着を目指します。治療期間は3〜6か月程度が目安です(個人差あり)。
月1回の定期通院で、ヘルメットの調整と3Dスキャンによる経過確認を行います。
皮膚トラブルがある場合は、必要に応じてお薬を処方します。定期スキャン・薬代に追加費用はかかりません。
また当院では、装着中の不安やトラブルに対応できるよう、365日LINE相談を行っています。

5. 治療終了・卒業

十分な改善が得られ、ヘルメットがサイズアウトした時点で治療終了となります。卒業の時期は、経過を確認しながら、お子さま一人ひとりの状態に合わせてご相談のうえ決定します。

ヘルメット治療の副作用・よくあるお悩み

ヘルメット治療で最も多い副作用は、皮膚の赤みやただれ(皮膚炎)です。
ほとんどの場合は、装着を数時間お休みしたり、ヘルメットの微調整を行うことで改善します。必要に応じて軟膏を処方しますので、ご安心ください。

そのほかによくあるお悩みとして、

  • ヘルメットがずれる
  • 夏場に汗をかきやすい

などがあります。

当院では、装着中の不安やトラブルにすぐ対応できるよう、365日LINE相談を行っています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

※そのほかのご質問については、「よくある質問」もあわせてご覧ください。

ヘルメット治療以外のケア

ヘルメット治療以外のケアとして、主に次の2つがあります。いずれも生後1~3か月頃までは有用ですが、生後4か月以降は効果を期待しすぎない方がよいでしょう。

体位・向き癖のケア

体の向きや向き癖に配慮することで、頭の特定の部位にかかる圧力を分散させ、より均等な発育につなげます。抱っこ・授乳・寝かせ方などが、いつも同じ向きに偏りすぎないよう意識しましょう。
たとえば、右向きの向き癖があり右後頭部がへこんでいる場合は、できるだけ左を向く時間を増やし、へこんでいる部分が長時間床につかないよう工夫します。
絶壁の場合は、顔を左右交互に横向きにして寝かせ、後頭部がずっと床についたまま仰向けになる姿勢をできるだけ避けましょう。

タミータイム(うつぶせ遊び)

赤ちゃんが起きている時間に、うつぶせの姿勢で過ごすケアです。生後早期から少しずつ始めることができ、頭にかかる圧力を分散させる効果があります。
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがあるため、必ず目を離さずに行ってください。
最初は1回10秒程度から始め、慣れてきたら徐々に時間を延ばします。休憩をはさみながら、無理のない範囲で行いましょう。
当院では、ご家庭での具体的なやり方についても実際にご説明しています。

 

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